夏空に 烏の経の 下の君 憐れむ風を 頬にうけつつ

和歌のイメージ
【夏の和歌】夏空に 烏の経の 下の君 憐れむ風を 頬にうけつつのイメージ

夏の匂いと風の薫

四季にはそれぞれ匂いがあり、四季ごとに風が運ぶ薫りも違います。
四季の風を頬に受けると感情がゆれて和歌をつくろうと思うのです。

風を感じる余白

この和歌は少し切ない風のお話でした。
風というものは薫り以外もたくさん運んできます。

意訳

夏の高い空を、カラスがゆっくりと飛んでいく。
その黒い影の下にいるあなた――
あなたのことを、ふと哀れむような風が吹き、
私の頬にも、それがそっと触れてきた。

同じ季節の和歌